以前、チェキスマホプリンターinstax mini Linkが登場したとき、「インスタントカメラの良さは2度と同じものが現像できないワクワクやドキドキなんじゃないの…!」と老害ムーブを起こしたこともありました。
ただ、FUJIFILM Xシリーズでスナップを続けていたある日、たまたま佇んでいた老夫婦に向けてシャッターを切った時、この写真プレゼントしたかったなぁ…と悔やんだことがあり、instax mini Link持ち歩けばすぐあげられるじゃん。とあっさり改宗したものです。
いざinstax mini Linkを使い出すと、いろんなユーザボイスが耳に入ります。今、チェキの使用用途としてはイベントなどの来場者特典や記念撮影、コロナ禍においては接客業の方が「マスクの下は笑顔です!」とマスクなしの表情を見せるために使ったりと様々な“大量印刷”の需要が高いようで、“撮り直しがきく”インスタントフィルムは市場ニーズにとても合ってると聴くとそれも一理あるなとなるほど納得したものです。
ここからが本題。instax mini Evoのすごいところ。
まずはこちらのチェキ公式さんの【Evoを使いこなそう】前編・後編をご覧いただきたい。
レンズを回して10種類のレンズエフェクトを変更。フィルムダイヤルを回して10種類のフィルムシミュレーション的なエフェクトを変更。チェキをプリントアウトしたいときはプリントレバーでフィルム巻き上げを疑似体験と往年のカメラファンには懐かしく、ヤングな層には新しい操作感。
チェキにした画像は専用アプリにチェキフレーム付き画像として転送でき、背景画像も単色カラーはもちろん、スマホ内画像から選択することもできるのでSNSでよく見かける“チェキを持った写真”っぽいものを簡単に作成できます。
まぁこの辺りは公式情報を見ていただければお分かりのことと思うので、お待たせしました。びっくりどっきりレビューです。
レンズ10×フィルム10=100パターンのエフェクト!どころの話じゃない
設定画面を開くとそこにはXシリーズでよく見るホワイトバランス(WB)の表示が…!
きちんと調べた訳ではないんですが現在公式サイトで確認できるinstaxシリーズでWBの仕様記載があるのはinstax SQUARE SQ20、instax mini LiPlayと今回ご紹介しているinstax mini Evoの3種で、SQ20とLiplayのWBはオートのみ。Xシリーズ同様のWBの設定ができる、すごいぞ!mini Evo!
もはや100パターンどころの話じゃないじゃん…
ちなみに、mini Evoで設定できるWBはAUTO、晴れ、日陰、蛍光灯1、蛍光灯2、蛍光灯3、電球の7種類です。
チェキで印刷する、デティールがいい感じに荒くなる撮影のはずなのに設定細かすぎないかい…?と。ただこの設定、プリント済みチェキ画像を専用アプリでデータ化のときに微妙にシャープに出力されるのでよくよく見比べると効いてくるのかもしれない。
フィルターのエフェクトもカラー、モノクロ、セピアなどの定番ものはもちろん、光漏れ、色ずれなどその昔、カメラやレンズの不具合とまではいかないもののうっかりそうなっちゃった現象をこのなんでも完璧に近い状態で撮影できる時代にわざわざエフェクトで入れるのかと。チェキのフィルムにしたってモノクロフィルムが商品化されているにも関わらず、モノクロフィルターって社内商品で競合しちゃっててあえてモノクロフィルム入れてモノクロフィルターで撮ったらどうなんの???と感情的にはすでにお腹いっぱいパニック状態です。
早速instax mini Evoを持って出かけてみよう!
そして実際にinstax mini Evoを持ってスナップに繰り出して想像してなかった感動に包まれます。
チェキスナップにありがちな(一体どのくらいの人がやってるかわからんが)出てきたチェキフィルムどこに入れよう問題が解消…!
いつもチェキスナップに出かけるときは大きめのポケットのついた上着を着るか外ポケット付きポシェット探さないと…とか(気を使ってても帰宅後無惨に折れたチェキの屍と対面することも)、うっかりはしゃぎすぎてシャッター切りすぎた時のためにフィルム(特にスクエアは手軽に買えない可能性大)多めに持ち歩かなくちゃ!と考えることが盛りだくさんになりがちだった諸々の問題がさらっと解決…!!
気のすむまでシャッターを切って、通りすがりの人にプレゼントしたいときは颯爽とプリントレバー引いて印刷して、途中でフィルムなくなっても家に帰ってから印刷すればいっか!という心の余裕からうっかりするとチェキフィルム破産の危機に追い込まれます。
もうね、instax mini Evo持って歩くだけで八面六臂の大騒動。息するの忘れるくらい楽しい…!
インスタントカメラは1枚っきりしか撮れないからいいんじゃないの〜とか言ってたし、実際そういうところがインスタントカメラの魅力だと思うんだけど、instax mini Evoは次元が全く違う。チェキだと思うからインスタントカメラ論争が起こるのだとしたら、instax mini Evoはチェキじゃない。チェキプリントができる全く別の何かだ…。
チェキ革命だーーー!!!
この衝撃以来、「tsubakiさん、それ新しいチェキ?」と聴かれる度に少し瞳孔を見開きながら「お、落ち着いて聴いて。これチェキだけどチェキじゃないの…」と手当たり次第に布教しています。
instax mini LiPlay登場時もサウンドチェキやオリジナルフレーム撮影なんかの機能もついて、楽しそう!ではあったものの、機能がてんこ盛りのチェキという認識だったのでメイン機チームに入るのは難しいかなと見送っていたのですが、チェキじゃないチェキ出たよ。
余談ではありますが、SNSで充電ポートが今時USB-Bだったりしてだったら微妙…というお声があったり当たり前だけどチェキの印刷範囲が小さいので普段通りのスナップをしてると遠景とかは特に何撮ったかイマイチな感じになったり(そもそも縦写真だし)いいこと尽くしって訳ではないんだけれど(フィルム高いし…!)それでもこのinstax mini Evoはメイン機チームにも劣らずスタメン入りを果たしました。
見せてよ、きみが見てる世界。
見たくなる、見せたくなる、instax mini Evo Life、みなさまもいかがでしょうか。
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