富士フイルムが好きすぎるあまり、カメラ・レンズのみならずグッズや什器まで、富士フイルムの歴史を彩るありとあらゆるものを収集し、富士フイルムを様々な角度から研究しているtsubakiです。

コロナ禍のご時世、不要不急の外出は自粛し、深夜徘徊ばかりしていたある日、ひょんなことからとびきり楽しい一夏の思い出ができたので、オークション入札時の注意点とともにみなさんにも楽しんででいただきたいと思います。

ことの発端

いつもの通りオークション巡回をしていたある日、たまにみかけるフジカラー什器を発見。久々の巡回だったこともあり、気の抜けていた私は「どうせこの手のタイプの什器は相札が入るに違いない」と詳細を確認せずにリマインダー代わりに入札をしました。価格は100円。送料の方が高くついたところで什器落札にはよくあることだったので然程気に留めていませんでした。

驚くことに、私以外の人が一体どうしてこれを入札しているんだろう…という程フジカラー什器、ノベルティには一定の需要があり、時折なかなか痺れる攻防が行われることも少なくありません。決戦当夜は落札する瞬間までプッシュ通知が走り、顔の見えない相手と心理戦を繰り広げ、疲弊しながら落札確定の瞬間まで気を抜かない…。ところがこの日のその瞬間は静かに訪れました。

なぜなら、直接取引限定商品だったからです。

過去、ベンチやワゴンなどのフジカラー什器(大型家具)の落札経験から、看板は発送してもらえると思い込んでいた私は、いつもなら慎重に確認するところを見落として他の入札者が敬遠するであろう中型家具を入札したために独壇場で落札してしまっていました。

気をつけよう、発送方法、キャンセル対応。

落札してしまったものはもちろん自己責任ですので、腹を括って詳細を確認しました。

  • 場所は宇都宮
  • 発送希望の場合は落札者側で手配
  • 落札者都合のキャンセルは自動的に悪い評価がつく
※発送希望の場合の落札者側手配、というのは落札者側で配送業者などを手配し、現地への集荷・発送業務を代行を依頼することです

過去、閉店したカメラ屋、ミヤマ商會さんからフジカラー什器を譲っていただいた際に「今後も何か大きめのものを運ぶことがあるかもしれない」とまぁまぁいい台車を購入していたので、この時点で「運べなくはない」という判断に陥ってしまいました。

場所も宇都宮ということで、東京から新幹線で約1時間、自由席なら片道4490円+特急料金2510円。今回の看板は三片合計200cm未満だったので、落札者側発送手配を行うとなるとヤマト運輸さんであれば「らくらく家財配送Bランク 栃木ー東京間」4400円(税込)と特急料金を差し引けば誤差の範囲。その上この手配方法では取扱不可品の「代替不可品」として真面目に詳細説明してしまうと集荷してもらえなかった過去の記憶もあります。

事実、以前「オークションで落札した什器の輸送」で年代物(現在入手困難)とばれた瞬間お断りされてしまいました。

恐るおそる出品者さんに発送してもらえないか、ご時世的に県外跨ぐのは躊躇する、とメッセージを送ってみましたが「注意事項は記載事項ですので」とけんもほろろ。

そんなこんな、いろいろな事を鑑みて例え一人でも面白そうだから現地引き取りに向かう決心を固めていきました。

何ならこんなトラブルがなければ遠出を決心して実行する機会がなかなかないから。

「それでは、近日中に取りに伺います」と出品者に返信し退路を絶った後、どうせ行くなら楽しい方がいいとミヤマ商會の什器輸送に協力してくれた友人に助けを求めるのでした。

「ねぇ、蘭太くん。次の休み、おねぇさんと一緒に宇都宮に餃子食べにいこっ!」

後半へ続く。