うっかり直接取引の商品をオークションで落札し、宇都宮まで取りに行く決意を固めるまでの前編に続き、いざ現地へ…!

宇都宮に誘われた蘭太くんは「餃子がメインじゃないよね?」と事の詳細を上手に引き出し、うっかり口を滑らせた。

「デス・ストランディングってゲームがあるんだけど、二宮金次郎スタイルで運べばいけそうじゃん!」

『デス・ストランディング』ってどんなゲーム? 初心者へ解説するゲームシステムや作品の魅力 – ファミ通.comより

やるとなったら俄然頑張る気持ちが湧く私は、背負子を検索。通販で購入するも、連休を挟んだことにより発送が遅れ宇都宮行きの日程に間に合わないと発覚したためキャンセルをし、新宿エルブレスへ行きまぁまぁいいお値段の背負子を購入しました。

今回の目的は落札物の受取り。人様に背負子を背負わせて貨物運搬させるのに軽装で行く訳にもいかない。持参するカメラはFUJIFILM X-T30とキットレンズ XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS、念のためXF55-200mmF3.5-4.8 R LM OISの2本にとどめ最小限の装備に。梱包資材やロープ、万が一のためにバスタオル1枚。熱中症&虫対策として汗ふきシートや虫除けスプレー、キンカンなどをリュックに詰め込みいざ、宇都宮ツアーの日を迎えました。

夜型の人間が2人して午前中集合!案の定私が遅れて背負子と梱包材を引っ提げて合流地点へ。(ほんとに申し訳なかった…)東京駅の美味しそう!意識高い!なデンプシーロールをかいくぐり新幹線に乗り込みました。駅弁買いたかった気持ちもあるけど「宇都宮で餃子」という体で誘い出したからには一旦メシは抜きだ!

さすが餃子の町、宇都宮。駅前からすでに餃子の店に長蛇の列。一旦宇都宮周辺を散策しておこうか、と雑にGoogleマップで近隣の「カメラ屋」を検索してあわよくば地方遠征にありがちな終売フィルムの低下購入をもくろみ駅前から歩いていける距離の個人商店っぽいカメラ屋に突撃…!

地方にありがちな、すでに閉店してそうだけど燦然と輝くフジカラーのシャッターを眺めて大人しく餃子を食べることにしました。

しかし、調べども調べども案外宇都宮は案外広くておすすめ店に駅近くの店が出てこない罠。一旦みんみんの列見学まで行ってから駅前のお店でさくっと餃子をいただきます。

満腹にもなったし、引き取りに出発!場所は宇都宮からバスで20分程度の民家のど真ん中。先方から送られてきた住所を頼りに最寄り駅を割り出し、バス亭ボランティアのおじさんに乗り場を教えてもらいます。大きな荷物もあるから周囲に気をつけながらバスに乗り込み、出発を待っている間、乗り場を教えてくれたおじさんが運転手さんに向かってめちゃくちゃ話しかけていました。

そして蘭太くんがぼそっとつぶやきます。「ほんとにつくのかな…」

最寄りバス亭が複数あったので近いところで降りられればいいかな、くらいには思っていたものの、気づかなければろまんちっく村まで言ってしまう…!一抹の不安を感じながらバスに身を委ねていると一瞬行き先表示に目的地が表示されるも瞬時に知らない駅名が表示され、何事もなかったかのようにバスは進んで行きました。乗車&降車する人がいなくてバス亭通り過ぎることはよくあるけど、一瞬で目的地飛ばされたぞ!!!

「過ぎた気がする、降りよう」

「あのおじさん、目的地に止まるかってめっちゃ聞いてたんだよね…」

トラブル回避能力は低いけど対応力のある2人はすぐさま降車ボタンを押し、ろまんちっく村まで連行されそうなバスから逃げ出しました。

さくっと振り返るつもりがトラブルが多くてまさかの三部立てに…!
果たして無事フジカラーの看板を受け取り、デス・ストランディングごっこができるのか…。後編に続く。