Twitterでしむ(コトバコ)さんが「カメクラが沼へ誘う Advent Calendar 2020」と題して、カメラと写真で2020年を振り返るというアドベントカレンダーの参加者募集をされていたのを目にしてブログ書く書く詐欺をずっとしていた私も、これを機会に富士フイルムに恋をして一緒にすごした2020年のことを振り返ろうと参加させていただくことにした。

X-T30を手にしてから様々な出会いによって富士フイルムを好きになっていくのだが、2020年1月、待ちに待ったX-Pro3をお迎えしてから完全に恋に落ち、狂っていくことになる。富士フイルムのデジタルカメラ(Xシリーズ)の魅力はなんといっても「フィルムを選んで撮る」感覚を味わえる”フィルムシミュレーション”という機能で、色調(色彩の濃淡・強弱)や階調(柔らかさ・硬さ)をコントロールすることができる。レタッチは不要、“写真は撮って出し”にこだわりたい私にはぴったりのカメラを富士フイルムは提供してくれている。

FUJIFILM FX-Pro3
Fujifilmのこだわり派向けフラッグシップ機 X-Pro3

語り出したら止まらないくらいのこだわりが詰まっているX-Pro3。とまらなさすぎて富士フイルム製品の年表を公開している『ふじっこカメラ – 研究分室』に急ぎX-Pro3のページを作ったので気になる方はそちらを見て欲しい。

急ぎしたためただけなのできっとそのうち加筆もすると思うけど、X-Pro3が良すぎてつらい。

「写真を撮ること」をとことん追求したカメラであるX-Pro3には主に富士写真フイルム時代につくられたオールドレンズのくくりにはいるFUJINONレンズ付けて出歩くことが多い。ここぞ、というときは今年発売されたXF50mmF1.0 R WRを付けて撮影することが多い。(単純に楽しすぎて使ってしまう)
X-Pro3の製品発表イベントでの開発者トークで「コーティングにこだわったからケースにいれて持ち歩くではなく、首からぶら下げてガンガン振り回して欲しい」という話を聴いたのもあり、X-Pro3はどこへ行くときもなるべく首からぶらさげるようにしている。

X-Pro3を使い出して富士フイルムに恋をして、富士フイルムを知るにつれ、どうしてもX-T1が欲しくなったのは夏の頃。ヨドバシの店員さんや富士フイルム関連で働いてる方から話を聴くいていてもたってもいられなくなった。80周年記念のフラッグシップモデルとして登場し、当時かなりセンセーショナルで開発担当者さんたちも思いで深い機体となったX-T1のエピソードのひとつひとつを読んだり聴いたりするうちに、富士フイルム好きを名乗っているのであれば所持していない訳にはいかない、という謎の使命感にさいなまれ気づけばブラックとグラファイトシルバーの両方を手にしていた。

FUJIFILM X-T1 ブラックモデル
FUJIFILM X-T1 ブラックモデル

1代目のフラッグシップモデルということもあり、現行品のシステムにはかなわないは当然で使えるフィルムシミュレーションも限られているけれど逆にそれがいい。すべてはここから始まった。最新フラッグシップ機を持ってるからこそ味わえる進化の過程や物足りなさの味わいが最高にいい。
メインのフラッグシップ1台目に敬意を払いたい…みたいな謎のやる気でもって、主にXF50mmF1.0 R WR専用機、そしてふじっこカメラ – 研究分室の物撮り用として活躍してくれている。

そもそもミドルクラス機であるX-T30を所持しているのにフラッグシップ機を2機も追加して、使わなければ損といわんばかりに撮影散歩に出かけたある日、人物写真を撮っているときに「見知らぬ人よ…いい感じにたたずんでくれてありがとう…!!」と思うシーンに何度か出会い、サイトやSNSで公開してもいいかの声がけをするのに、ほんのお気持ち程度に撮った写真をチェキで渡せばいいのでは…と思いいたってinstaxプリンターも持ち歩くことになる。

富士フイルムのXシリーズ向けアプリCamera Remoteでスマホに画像転送して、instaxのminiLinkアプリで印刷、という、行程になるのだが、少し手間がかかるのでさっと渡すには不向きなケースも多々ある。カメラから直接instaxプリンターに転送できないものか…そんなことを考えていた初秋、気づいたらX-A7が我が家にやってきていた。

FUJIFILM X-A7
FUJIFILM X-A7 シルバーモデル

フラッグシップモデルの後にinstaxプリンター接続を試したいがためにエントリーモデルまで迎えてしまった。当初はinstaxとの相性にしか目がいってなかったが、使ってみると手軽で軽量、それでいてレンズ交換式という奥様や彼女さんをカメラ沼にひきずりこむにはうってつけのカメラだった。

そして飯テロ機としてかなり優秀な描写をしてくれる。何度でもいうが”小型で軽量”がX-A7の魅力。フラッグシップモデルを持ち歩く人に撮ってはもはや誤差と思える軽さでどんな飲食店で出しても仰々しくならずに撮影ができるので今や持ち歩きアイテムとして必ずかばんかポケットに忍ばせている。

エントリーモデル、ミドルクラスモデル、フラッグシップモデル、どのモデルも明確な使用目的とその目的を持って使うであろう人のことを考えて作られている富士フイルムのカメラは、どのクラスのモデルも“写真を撮ることを楽しむ”という軸の元に作られているので、そのものづくりの思想にはまってしまえばいろんなクラスのボディを使ってみたくなる。

いろんな趣向の人たちがその人たちの等身大で楽しみ方を変えれる富士フイルムのカメラ。2020年、こんなにもボディが増えたがまだまだ欲しい。

余談だけれども、富士フイルムの製品開発会議では「AFの機能はほんとうに必要か?」などの声も出るらしいという話を聴いて、私はいつか富士フイルムからAF機能のないカメラかレンズが登場することを期待している。

Instagramにも“富士フイルムに恋してる”というハッシュタグで5万件もの写真がアップロードされているくらい、富士フイルムのカメラを使うとみんな富士フイルムに恋をする。

この記事を読んで少しでも興味を持ってもらえたなら、ぜひ一度富士フイルムのカメラを使ってみてほしい。

【1st Roll】カメクラが沼へ誘う Advent Calendar 2020
アドベントカレンダー前日(8日)のエントリはこちら
「自分のいつもの作風と違う感じの写真」になるカメラとレンズ(X100VとSIGMA 100-400mm DG DN) – Images & Words

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